研究会

  1. 老年精神医学研究会

    老年精神医学研究会

    老年精神医学研究会では、老年期の疾患を通じて精神症状のメカニズムの解明と病態モデルの構築を目指すこと、そしてそれらを治療戦略に応用し、患者と社会に還元することをミッションとして、さまざまな臨床研究を行っています。国内外の研究者と積極的に交流し、情報交換を行うことで国内外に成果を発信することを心がけています。

  2. 森田療法研究会

    森田療法研究会

    森田療法とは慈恵医大精神医学講座初代教授森田正馬が1919年に創設した神経症性障害に対する精神療法です。森田療法研究班は慈恵医大第三病院にある同大学森田療法センターに置かれ、森田療法を立脚点にした研究を継続しています。最近森田療法は海外からも注目を浴びていて海外の心理療法士や精神科医が度々見学や研修に訪れます。神経症性障害や気分障害に対する基本的な対処方法を身につけた上で、現代の新しい病態に対する研究や治療技法の開発を推進しています。

  3. 薬理生化学研究会

    薬理生化学研究会

    薬理生化学研究会は、主に行動科学的手法と神経伝達物質である「ドパミン」をテーマにした、基礎および臨床研究を行う研究グループです。基礎研究に関しては、主にげっ歯類を用いた行動実験系により依存薬物がどのような行動変化を引き起こすかを研究しています。臨床研究に関しては、主に行動実験系と神経画像技術(MRI)を用い、気分障害の薬物療法/精神療法に伴う行動変容について研究を行っています。コアメンバーの宮田は薬物依存、小高は気分障害、石井は統合失調症に罹患した患者さんを治療することによる良好な行動変化をいかに早く予測し、効率的に引き起こすことができるかを研究しています。

  4. 臨床脳波・てんかん研究会

    臨床脳波・てんかん研究会

    脳の生理機能検査には通常の脳波検査のほか、記録法あるいは解析の違いによってポータブル、長時間記録脳波、終夜睡眠脳波、MSLT(睡眠潜時反復検査法)、PSG(終夜睡眠ポリグラフ)、さらに誘発電位・事象関連電位検査などさまざまな検査があります。しかしこれらの基本はいずれも脳波です。つまり脳波検査は意識などの脳の機能を経時的に知り得る唯一の検査です。さまざまな脳疾患が検査の対象となりますが、最も有用性が高い疾患はてんかんです。てんかんは有病率約1%を占める高頻度の神経疾患で、超高齢化が進む本邦においては、80歳以上の発症率は幼児期のそれを凌ぐまでとなっています。多彩な発作がみられるとともに、ライフサイクルからみると、小児期には年齢依存性や多様な病因によるてんかんがみられ、就学における課題があり、成人期には就労、運転免許取得の可否、女性では服薬と妊娠・出産の問題、高齢発症では非定型発作が多く鑑別に注意を要すなど、横断的に、縦断的にもさまざまな課題がみられます。精神症状を合併することもあります。したがっててんかんはシームレス、包括的医療が大切な疾患です。現在、てんかん診療に携わる各科医師らとともにてんかんセンター化に向けた取り組みを行っています。

  5. 精神生理学研究会

    精神生理学研究会

    精神生理研究会の名称は、脳波、心電図、筋電図、眼球運動、呼吸運動などの生理学的指標からなる終夜睡眠ポリグラフ(polysomnography)を、精神医学研究の主な方法論とすることに由来します。精神生理学に加えて、概日リズム研究としての時間生物学、そして、睡眠学(Somnology)を立脚点とします。睡眠学は、①睡眠科学、②睡眠医歯薬学、③睡眠社会学から構成されるため、精神医学が生物学的・心理学的・社会学的側面を有するのと同様に、広範な対象および手法が存在します。

  6. ニューロモデュレーション研究会

    ニューロモデュレーション研究会

    ニューロモデュレーション(neuromodulation)とは、電気・磁気・薬物によって神経機能を修飾し、症状を緩和させることをいいます。わが国でも、反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)や深部経頭蓋磁気刺激療法(dTMS)が導入され、治療の選択肢が広がっています。研究会のミッションは、侵襲性の低いモダリティーを選択し、国内外の企業と連携しながら、アンメットニーズに応じた医療機器開発およびレギュラトリーサイエンス研究を推進することです。

  7. 総合病院精神医学研究会

    総合病院精神医学研究会

  8. 精神病理・精神療法・児童精神医学研究会

    精神病理・精神療法・児童精神医学研究会

    精神病理・精神療法研究会 児童精神医学研究会へようこそ。
    人間が人間を診ることの難しさは言うまでもありません。精神科医を志した誰もが患者さんの心を精緻に把握し、心と心を通わせ、治癒へと導くことを夢みたのではないでしょうか。その方法論として、カール・ヤスパースの現象学的記述、クルト・シュナイダーの臨床精神病理学が、治療論として森田療法、精神分析、最近では認知行動療法があります。これらを自家薬籠中の物にするには、地道な勉強、長年にわたる修業が必要となります。しかし、夢半ばで断念していることが多いのではないでしょうか。私どもは一生をかけると決断した精神科医の基本的素養としての精神病理学、精神療法を地道に勉強していく所存です。そして、一例一例を丁寧に検討し、心を精緻に把握し、心と心を通わせる方法論を検討して参りたいと思っております。こうした一例一例を丁寧に精緻に、そして誠実に検討していく姿勢が私ども精神科医の原点と位置付けております。こうした姿勢が、患者さん一人一人の発展につながることを確信する次第です。私どもと一緒に精神医学の基礎を固め、そして深奥の道を歩んでいきませんか?

  9. 臨床心理学研究会

    臨床心理学研究会