東京都港区西新橋3-25-8

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はじめに 入局者数の推移 卒後教育プログラムと
入局後の流れ
研修プログラムの
特徴
レジデントの日常 見学および
医局説明会
入局案内

For Medical Students and Residents 学生・研修医の先生へ

はじめに

東京慈恵会医科大学精神医学講座では、精神科専門医・指定医の取得を目指す先生方が安心して、着実に成長していけるような卒後教育プログラムを組んでいます。

当講座では、附属4病院および連携施設のみで専門医・指定医の取得に必要な症例を十分に経験することが可能です。さらに、各分野のエキスパートや学年の近い先輩たちから直接指導を受けながら、レポートや試験に臨むことが出来る環境が整っています。

研修中のワークライフバランスにも配慮し、無理のない研修体制を整備しています。女性医師に対しても産休・育休などのライフイベントに柔軟に対応しており、これまで多くの先生がスムーズに職場復帰し活躍されています。また、出身大学や研修施設を問わず、多様なバックグラウンドを持つ先生方が協力し合いながら勤務していることや、若いスタッフが多く、誰もが気軽に相談できるような風通しの良さも慈恵医大の魅力です。

学生・研修医の先生へ

将来的なサブスペシャリティの選択についても、研修を通じて実際に経験したり、周囲に意見を求めたりしながら自分に合った進路を見極めることができます。また、すべての医局員に対して、毎年主任教授と医局長による個別面談の機会を設けており、資格や学位の取得、待遇面、キャリアパスの相談からプライベートの困りごとまで意見や要望をヒアリングする場を設けています。

ご不明な点やご相談があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。
皆さんとお会いできる日を、心より楽しみにしております。


入局者数の推移

入局者数の推移(男女別)
入局者数の推移(出身大学別)

主な出身大学

北海道大学、弘前大学、岩手医科大学、東北大学、秋田大学、筑波大学、群馬大学、埼玉医科大学、千葉大学、東京大学、東京医科大学、東京慈恵会医科大学、東京女子医科大学、東邦大学、東海大学、帝京大学、聖マリアンナ医科大学、信州大学、新潟大学、山梨大学、岡山大学、鳥取大学、関西医科大学、久留米大学
など


卒後教育プログラムと入局後の流れ

最短期間(5年)で精神保健指定医と精神科専門医の取得を目指します。
3年間のうちに統合失調症、気分障害、器質性・症状精神障害、身体合併症症例、思春期症例など指定医・専門医取得に必要な幅広い疾患を経験します。
同時に、症例検討会やクルズスを通して、各精神疾患についての基礎的な知識を身に着けていきます。また、精神保健指定医や精神科専門医取得に必要なレポート指導や学会発表についても充実したサポート体制が整っています。
指定医・専門医取得後は、大学院への入学、教室スタッフとして臨床を行いながら学位取得を目指す道、国内外への留学、関連施設への出向など、数多くの選択肢が広がっています。

卒後教育プログラムと入局後の流れ

東京慈恵会医科大学附属病院 精神科専門研修プログラムについて

基幹病院および連携施設

基幹病院となる東京慈恵会医科大学附属病院の精神神経科は、東京23区内の大学病院の精神神経科としては数少ない開放および閉鎖病床のある入院病棟(49床)を有しており、隔離室3床を確保しています。入院病棟は、救急症例、身体合併症症例、難治例などに対応する一方で、統合失調症やうつ病などの社会技能訓練(Social Skill Training;SST)、心理教育、家族教室をはじめとした様々なリハビリテーションプログラムも備えています。外来患者数は月平均4,000名程度です。
精神医学講座では、精神薬理、精神生理、老年精神、森田療法、ニューロモデュレーション、脳波・てんかん、精神病理、リエゾン・コンサルテーション、児童思春期、臨床心理などの研究班が活動しています。
また、本学は国立精神・神経医療研究センターと連携大学院制度を締結しています。本学のみならず、研究所、センター、病院に所属する連携大学院教員から研究指導を受けることができます。

専門研修施設群

基幹施設名: 東京慈恵会医科大学附属病院(東京都港区)

連携施設名:以下の20施設です

(大学附属病院)

  • 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター
  • 東京慈恵会医科大学附属第三病院
  • 東京慈恵会医科大学附属柏病院

(精神科専門医研修プログラム連携施設)

  • 青木病院
  • 大多喜病院
  • 清川遠寿病院
  • 国立精神・神経医療研究センター病院
  • 湘南病院
  • 総武病院
  • 高田西城病院
  • 東京都立松沢病院
  • 成田病院
  • 成増厚生病院
  • 根岸病院
  • 西熊谷病院
  • 平川病院
  • 北辰病院
  • 豊後荘病院
  • 町田市民病院
  • 横手興生病院

(50音順)


研修プログラムの特徴

1年目

基幹病院である東京慈恵会医科大学附属病院(本院:東京都港区西新橋)で基本的な研修を行います。
病棟チームの一員として患者さんの主治医となり、指導医の指導のもと、ガイドラインに基づいた診療の手順や治療計画の策定、クロザピンを含む薬物療法、m-ECTやrTMSなどの治療について学びます。
慈恵医大本院は、東京23区内の大学病院の精神神経科としては数少ない開放および閉鎖病床のある入院病棟(49床)を有しており、隔離室3床を確保しています。
病棟では、救急症例、身体合併症症例、難治例などを経験出来る一方で、看護師、心理士、精神保健福祉士らとチームを組み、急性期から社会復帰訓練まで見据えた治療を行います。 また、ケースカンファレンスや抄読会、クルズスを通して、幅広い分野における知識の習得を目指します。

後期レジデント1年目は慈恵医大本院にて各チームに1~2名ずつ配置され、精神保健指定医による指導の下、数名の患者を受け持ちます。

病棟チーム編成
  1. レジデントは屋根瓦式に指導医からの直接指導を受ける
  2. 各レジデントがそれぞれ担当患者を受け持つ
  3. 精神保健指定医・精神科専門医の取得要件を満たせるよう、症例を振り分ける

レジデント1年目の週間スケジュールの例

病棟業務病棟ミーティング症例検討会
抄読会
病棟業務病棟業務 
※ 外勤日  
病棟業務病棟業務 
病棟業務新患カンファレンス
教授回診
クルズス
病棟業務(隔週)  
  • 外勤日は、火曜日から木曜日のうちの一日です。
  • 土曜日は隔週勤務です。

抄読会・ケーススタディ・クルズスについて

月曜日の16時30分からは、最新のトピックを共有するための抄読会やケーススタディ(症例検討会)を開催しています。抄読会で取り上げられる論文は、メタ解析やランダム化試験などエビデンスレベルの高いものを選択しています。ケーススタディでは、実際に受け持った症例についてレジデントがプレゼンテーションを行い、皆で活発なディスカッションを行います。症例について理解が深まるだけでなく、学会発表を見据えた良い経験の場となっています。
金曜日には、鬼頭教授と病棟スタッフとのカンファレンスが毎週行われます。新しく入院された患者さんに関する治療方針についてカンファレンスを行ったのち、病棟ラウンドがあります。精神神経科は主治医チーム制をとっているため、治療内容を相互に評価する良い機会となっています。
また、金曜日の16時30分からはレジデントを対象としたクルズス(勉強会)を開催しています。各研究グループの上級医だけでなく外部講師も招いており、基礎的な知識・技術から各分野の専門的な内容まで幅広くレクチャーを受けることが出来ます。

カンファレンス

2年目

東京慈恵会医科大学附属病院(本院)、葛飾医療センター、第三病院、柏病院、町田市民病院のいずれかで、指導医の指導を受けながら、外来診療を行い、統合失調症、気分障害、神経症性障害、精神作用物質障害、パーソナリティー障害、睡眠障害、てんかん、児童・思春期精神障害、老年期精神障害などの診断・治療を経験します。いずれの病院においても、コンサルテーション・リエゾン診療を経験し、症例カンファレンスや指導医による指導を通してこれらの診療技術を磨いていきます。

3年目

連携施設である地域の中核病院(青木病院、大多喜病院、清川遠寿病院、国立精神・神経医療研究センター病院、湘南病院、総武病院、東京都立松沢病院、高田西城病院、成田病院、成増厚生病院、西熊谷病院、根岸病院、平川病院、北辰病院、豊後荘病院、横手興生病院)で、指導医から指導を受けつつ自立して入院から退院までの一貫した治療を経験します。これらの病院では、統合失調症や感情障害をはじめ、児童・思春期精神障害、物質関連障害、パーソナリティー障害などの疾患を経験し、精神保健福祉法における措置入院をはじめとした精神科救急や、退院後の生活支援や社会復帰を含めた地域連携についても幅広く学ぶことが出来ます。

プログラム概要と選考について

募集人数10名
応募資格令和8年3月末で初期臨床研修修了見込、または医師免許取得後2年間の初期臨床研修を修了した者
選考方法当プログラムでは原則として面接で選考を行います。なお、同時に東京慈恵会医科大学附属病院専門履修コース(レジデント)への応募をおこない、合格することが必要です。

2026年度採用レジデント 医局採用面接

第1回2025年7月19日 13:00 〜 15:00(現地もしくはZoom)
第2回2025年8月2日 13:00 〜 15:00(現地もしくはZoom)
面接の際は、任意書式の履歴書を持参してください。

募集要項

東京慈恵会医科大学附属病院専門履修コース(レジデント)

レジデント募集サイト


レジデントの日常

専攻医1年目 M先生の場合

08 : 30 ~ 早めに出勤し患者情報収集

熱心なM先生は早めに病棟へ顔を出します。電子カルテの記録から担当患者さんの夜間の様子を確認し、看護師からの申し送りを聞きます。必要な処置や検査オーダーなどを済ませます。

レジデントの日常 病棟

09 : 00 ~ 始業・上級医や初期研修医と回診

現在の患者さんの状態を上級医や研修医と情報共有して、回診に移ります。レジデントの先生は率先して前に出て、患者さんと話します。そのあとは患者さんの治療方針や投薬内容について上級医と相談します。わからないことがあるのは当然です。教えたがりの優しい上級医の先生から、色々な知識・経験を吸収していきます。

レジデントの日常

10 : 30 ~ 予定入院患者の診察・問診

本日は予定入院の患者さんがいたので、入院前の診察、問診を行います。レジデントは上級医とともに精神状態の評価や生活環境上の問題点、入院後の治療方針、枠組み設定などを検討します。

レジデントの日常

11 : 40 ~ 急遽、病棟対応へ

病棟看護師から連絡があり、病棟へ向かいます。診察をして、身体症状について他科にコンサルテーションを行うことにしました。精神科の単科病院ではなかなか診ることのできない症例が多いのも総合病院ならではでしょう。また、慈恵医大は講座内だけでなく、他科との垣根がないのも特徴です。他科当番の先生に連絡したところ、すぐに診察をしていただけることとなりました。

13 : 00 ~ 昼 食

本日は入院や病棟対応があったため、少し遅めの昼食です。医局棟近くのキッチンカーでお弁当を購入することにしました。時間に余裕があるときは上級医と一緒に近隣の虎ノ門ヒルズやイタリアン、中華料理屋さんなどでランチをすることも日常です。

14 : 00 ~ 病棟カンファレンス

レジデントや上級医が集まって、1週間の予定を確認します。本日は重症うつ病の患者さんに対して、新規でのmECT(修正型電気痙攣療法)導入について検討となりました。

レジデントの日常

15 : 00 ~ rTMS(経頭蓋磁気刺激療法)の立ち合い

当講座では、難治性のうつ病症例等に対してrTMSによる治療を積極的に行っています。

レジデントの日常

16:30 ~ 上級医によるレクチャー・症例検討・抄読会

週1回、各疾患や向精神薬、治療方法などのレクチャーが行われます。日常診療で疑問に思ったこと、専門書を読んでも何だかピンと来ない部分など、なんでも相談できます。
レジデントの先生からも、困っている症例を発表していただくことや抄読会が開催されることもあります。

レジデントの日常 カンファレンス

17 : 15 ~ 帰 宅

M先生は帰り道に焼き鳥屋さんに寄るのが趣味なようです。各先生も思い思いの時間を過ごします。

専攻医3年目 T先生の場合(出向病院にて)

09 : 00 ~ 始業・患者情報収集

多業種カンファレンスで1日がスタートします。夜間帯の当直医対応や病棟での様子、入院予定について情報共有が行われます。専攻医3年目では任意入院だけでなく、医療保護入院や措置入院の患者さんも多く受け持っているため、夜間の動向に注意が必要です。

10 : 00 ~ 回 診

回診は基本的に一人で行っていきます。患者さんから得た情報をもとに、治療方針の変更や薬物調整、家族対応等まで行っていきます。わからないことや悩むことがあれば、上級医に適宜相談します。

12 : 00 ~ 昼 食

病院内の食堂で昼食を摂ります。回診時間等に合わせて、自分のペースで比較的ゆっくりとできます。

13 : 45 ~ 緊急入院の対応

近医のクリニックから、緊急での入院対応の依頼が入りました。3年目にもなると、基本的にファーストタッチから専攻医が単独で行っていきます。その後は上級医とともに診察し、医療保護入院の方針となりました。3年目では、精神科専門医、指定医資格の取得に向けて様々な症例を経験する必要があります。当講座の精神科関連病院では、十分な症例数を経験することができ、症例集めに苦戦することはありません。また、上級医による指導体制が整っており、密なレポート添削を受けることができます。

17 : 30 ~ 帰 宅

ご家庭のあるT先生は帰って夕飯の準備をします。


見学および医局説明会について

当プログラムでは、見学を随時受け入れております。

見学について

2025年 医局説明会

第1回2025年5月17日 17:30 ~ 19:30
第2回2025年7月12日 17:30 ~ 19:30
場 所新橋駅周辺のお店にて、食事会形式で開催します(詳細はお問い合わせください)

見学・入局をご検討されている先生は、以下のお問い合わせからご気軽にご連絡をいただければ幸いです。

2026年度採用レジデント 医局採用面接

第1回2025年7月19日 13:00 〜 15:00
(現地もしくはZoom)
第2回2025年8月2日 13:00 〜 15:00
(現地もしくはZoom)

お問い合わせはこちら

医局長 石井洵平

jikeipsychiatry@gmail.com

お問い合わせフォーム

石井洵平
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