講座の歴史
当教室の歴史は、明治36年(1903年)に初代教授の森田正馬先生が精神病学教室を開講したことにはじまります。森田正馬先生は、神経衰弱の領域でわが国独特の精神療法として森田療法を考案し、二代目の高良武久先生がそれを広く世に普及させました。その後、当講座は精神療法のみならず生物学的治療法においても多くの研究者および臨床家を輩出し、日本の精神医療に貢献してきました。

附属東京病院・森田教授
森田教授以来、講座は高良武久教授、新福尚武教授、森温理教授、牛島定信教授、中山和彦教授、繁田雅弘教授に引き継がれ、東京慈恵会医科大学とともに発展を遂げてまいりました。令和6年(2024年)に鬼頭伸輔が第8代教授に就任し、現在に至っています。
「病気を診ずして、病人を診よ」という学祖の教えのもと、全人的な精神科医療の実践と臨床に生きる研究によって社会に貢献できる医師を育成するという理念は、今日まで脈々と受け継がれています。
沿 革

初代教授 森田正馬教授 就任
精神医学講座(精神病学教室)創設

2代教授 高良武久教授 就任
高良武久教授を会長として、第48回日本精神神経学会総会を開催

3代教授 新福尚武教授 就任
本学附属第三病院に森田療法専門病棟(森田療法室)開設

4代教授 森温理教授 就任
森温理教授を会長として、第83回日本精神神経学会総会を開催

5代教授 牛島定信教授 就任
牛島定信教授を会長として、第99回日本精神神経学会総会を開催

6代教授 中山和彦教授 就任
本学附属第三病院に森田療法センター開設
中山和彦教授を会長として、第112回日本精神神経学会総会を開催

7代教授 繁田雅弘教授 就任

8代教授 鬼頭伸輔教授 就任