先輩からのメッセージ

レジデントの先輩からのメッセージ

小曾根先生チームにて

小曾根先生チームにて

平成29年度レジデント 天谷先生

私は東京慈恵会医科大学本院で初期研修を修了した後、レジデントとして入局しました。

私は幼い頃から精神科医を志していて、その夢を叶える場所を探していました。

初期研修医として当院精神科を体験しながら、他院精神科の医局説明会や見学会なども積極的に参加し、慎重に吟味し当院医局に決めました。

選んだポイントは、

  1. 臨床、教育、研究の全てにおいてバランスの良く体制が整っていた事
  2. 実際に研修してみて、とても居心地がよかった事
  3. 自分が希望する研究分野が盛んであった事

これらの魅力が、最終的に決め手となりました。

私の同期レジデントは9名で、他大出身者や転科者など様々なバックグラウンドを持っている仲間です。お互いにしっかりと成長出来るよう、助け合いながら充実した研修生活を送っています。

令和2年度レジデント 森先生

葛飾医療センター
スタッフルームにて

令和2年度レジデント 森先生

私は本学医学部を卒業後、初期研修を経て、当講座に入局しました。現在は葛飾医療センターにて、主に外来で患者様と日々関わっています。
私が精神科医を志したのは、「誰にも打ち明けにくく、理解もされづらい悩みを抱える人々の助けになりたい」「脳・精神機能といった未だ謎多き分野の解明に携わりたい」という思いからでしたが、入局してしばらく経った今、改めて慈恵の精神科はこれらの希望を叶えるに最適な場所だと確信しています。

“病気を診ずして 病人を診よ” という建学の精神の通り、臨床に力を入れていることは勿論ですが、多岐にわたる研究会の存在も大きな魅力です。
百年以上前より今なお注目され続けている森田療法があれば、最新治療のrTMSもあり、老年精神に児童精神、他にも薬理、睡眠、てんかん、リエゾン、精神病理と、それぞれの研究会が活発に研究活動を行なっています。
各学会をリードしている専門性の高い先生方が気さくに声をかけてくれるため、私自身も一年目から多くの勉強会に気軽に参加することができました。お手伝いくらいのつもりで誘っていただいた研究も、気付いた頃にはのめり込んでおり、手を出してみて初めて広がった興味がいくつもありました。
自分の関心がまだ定まっていないレジデントにとって、入り口における選択肢の数は、そのまま人生の選択肢の数に繋がると思います。

そして、何ものにも代え難いのは、何と言ってもアットホームな医局の雰囲気です。他大学出身、外病院研修、他科から転科の先生に加え、出産後に復帰されている女性医師も多く、誰にとっても働きやすい職場となっています。
コロナ禍でプライベートな付き合いが減ってしまったことは残念ですが、医局では変わらず笑顔が溢れています。逆境もバネとして、互いに切磋琢磨していける医局です。

まずは一度、ぜひ見学に来てください。文章で伝えきれない雰囲気の良さを感じていただけると思います。慈恵医大精神科にて、お会いできる日を心待ちにしております。

令和4年度レジデント 垂石先生

本院精神科医局にて

令和4年度レジデント 垂石先生

私は慈恵医大を卒業後、市中病院で初期研修を行い、当講座に入局しました。後期研修を行うにあたって考慮したポイントと、実際に入局した感想についてお伝えします。

精神科の後期研修を行う際に重視した点は、偏りのない知識・経験を得られる点と、医局の雰囲気です。精神科診療は主要疾患のガイドラインこそあるものの、具体的な薬剤選択等は個々の経験に基づいている部分が大きいのが現状です。とはいえ若手のうちは経験が乏しいためエビデンスや作用機序といった理論を大切にしたいと考えており、そういった部分に親和性が高いであろう大学病院での後期研修を考えていました。さらに精神療法などは医師それぞれの話し方や表情にも影響されるため、同じセリフを違う人が言っても、患者様の捉え方は大きく異なります。そのような領域で自身の能力を高めるにあたり、可能な限り多くの先輩を師として仰ぐことができる環境が良いのではないかと考えていました。一方で、先輩の数が多くても質問しづらい環境では元も子もありません。レジデントが上級医に気軽に相談できるような施設が理想でした。

上記を踏まえて複数の施設を見学したうえで当講座へ入局しましたが、現時点で全ての期待は裏切られることなく後期研修に励むことができています。病棟業務では一例一例に十分な時間をもって向き合い、エビデンスや教科書に基づいた診断・治療のプロセスを身につけることができました。病棟では上級医、レジデント、研修医がチームを組んで診療にあたりますが、数ヶ月に一度チーム替えがあるため、複数の先生のもとで偏りなく研鑽を積むことができます。外来業務では病棟で指導医に教わったことを思い出しながら診療を行ないます。悩みは尽きませんが、必要なときはすぐに相談できる環境が整っており、上級医の先生方に日々助けていただいています。看護師、PSW、臨床心理士、薬剤師、事務、医局秘書の皆さんも非常に心強く、恵まれた環境だと感じています。

初期研修医の自分がこの文章を読んだら「本当に?」と疑ってしまうと思います。当講座に興味がある皆さんも、昔の私と同じように疑ってしまう皆さんも、まずは一度見学にいらして、ぜひその目で確かめてみてください。